2025/11/28

灰色の世界から、色彩を取り戻すまで。僕が絵を続ける理由 hachimitsu

自己紹介

大阪府でイラストレーターをしています、hachimitsuといいます。
普段は大阪のテレビ局で制作会社のイラストレーターとして働きながら、フリーランスとしても活動しています。
理念は「世界にカラフルを、心にポップなバグを」。
見た人の心に彩りと衝撃を与えるような、ポップでカラフル、キュートでクールなイラストを描いています。
いつかタイムズ・スクエアに自分の作品を掲出できるような、影響力を持つイラストレーターになることを目指しています。

※タイムズ・スクエア
アメリカ合衆国ニューヨーク市マンハッタン区ミッドタウンにある繁華街・交差点の名称。世界の交差点と呼ばれる。

あなたの過去

絵は子どもの頃から好きで、中学生の頃は漫画家を夢見ていました。
ただ、高校に進むと驚くほど上手い人の存在を受けて、自分には無理かもしれないと思って一度は絵の道を諦めました。

進学校に通っていたものの、本当にやりたいことが見つからず、まず就職する道を選びました。
ただ、最初の工場勤務では繁忙期には泊まり込むほどの肉体労働が続き、転職した不動産営業では精神的に追い詰められ、毎日泣くほどつらい時期もありました。

その頃、SNSで見かけたイラストや漫画に救われ、「好きなことで生きたい」と決め、職業訓練でAdobe Illustratorに触れたことをきっかけに、独学で描き始めました。
初めての仕事は間違い探し雑誌の挿絵。その後、クリエイターコミュニティに参加してから、「テイストを一点突破した方がいい」とアドバイスを受けて、お仕事も受けながら今のテイストを確立させていきました。

そこから名前を“hachimitsu”に変え、1000日間のイラスト投稿をスタート。
毎日が辛くて、なんの色や刺激も感じ無かった日々を過ごした反動もあり、今は色彩そのものを極めたいと感じています。

現在のクリエイティブな活動について教えてください

現在は週5でテレビ局の仕事をしながら、個人の創作・フリーランス活動も続けています。
ただ今年は、「世界にカラフルを、心にポップなバグを」という理念を軸にして、作品を人の目に届けることを重視した活動を増やしていました。。
アート系フリーペーパーへの掲載や、ファッションブランド「SPINNS(スピンズ)」でのステッカー販売など、発表の場を少しずつ広げてきました。

今年12月にはアートイベント「UNKNOWN ASIA」へ初出展を決めました。
小規模な展示は経験がありますが、ここまで大きなイベントは初めてです。
緊張もありますが、これまで積み上げてきたことを形にする機会だと思っています。

仕事と創作の両立は大変ですが、理念に沿う活動であれば、多少の無理も報われる気がしますし、自分の色とバグを起こす世界観を、より多くの人に届けたい。その気持ちが今年はとても強いです。

※UNKNOWN ASIA(アンノウンアジア)
日本とアジア各国のアーティストが集まる、大阪を拠点とした国際的なアートフェア。

今、あなたがやってみたいこと、挑戦・経験したいこと、創ってみたいもの、目指していることは?

仕事では、より多くの人の目に触れる場所で、自分の作品を使ってもらうことが目標です。
同じコミュニティのイラストレーターさんが万博やSUMMER SONIC(サマーソニック)のビジュアルを手がけているのを見て、僕もそんな舞台に挑戦したいと思っています。

今年一番の挑戦は「UNKNOWN ASIA」への出展です。
3年前にこのイベントを知り、憧れを抱きつつも出展料の高さや、出展アーティストのすごさに尻込みしていたんですよね。それに、今の自分の活動だけでは、次のステージにグッと上がれる起爆剤と言いますか、インパクトが足りないとも感じていました。

身近なクリエイターが挑戦を重ねて変化していく姿を見て、「僕も覚悟を決めよう」と思いました。 まずは出展するといく気持ちを固めて、出展料や気持ちの不安よりも「出したい気持ちが勝った」のだと思います。

世界にカラフルを届けるという理念に従うなら、より大きな舞台に挑戦するのは自然な流れで、僕に必要なことだと思っていて、この挑戦が「成長のための投資」だと思っています。

余談ですが、3D制作ソフトの「Blender(ブレンダー)」にも興味があります。
昔からシルバニアファミリーやレゴが好きで、 自分のキャラクターを立体化できたら面白いだろうなと。 今は展示準備で手一杯ですが、挑戦してみたいです。

あなたにとってのCreatism(創衝動)は?

僕にとっての創衝動は、「名を残したい」という想いがあります。
イラストで食べていきたいという気持ちはもちろんありますが、その根底には「自分の存在を残したい」という切実な願いがあります。

心身ともにで苦しんでいた頃、本当に世の中がグレーに見えていて、「きっと僕がいなくなっても世界は何も変わらない」と思っていました。周りの人は覚えていてくれるだろうけど、世の中はなにも覚えていない。 自分の痕跡が何も残らないのは嫌だと気づいたんです。
だからこそ、絵を描いてSNSに残して、自分の“生きた痕跡”を刻むように投稿を続けてきました。

もし自分がいなくなっても、作品が誰かの記憶や画面に残るなら……。

僕は、人の心にバグを与えるような衝撃を残したい。
ポジティブな意味で、人の中に自分の痕跡を刻みたい。
それが僕にとっての生きる原動力になっています。 イラストだけでも後世に生き延びてほしい――そう願っています。

※ 本コンテンツは11/29 Creatism Junction用に先行公開された記事です。